×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

【My Life as a DOG】

■霧谷からの依頼

ガード下、屋台に毛の生えたような居酒屋は一日のうち一番にぎやかな時間を迎えていた。その片隅で、コップ酒をちびちびやりながら、雅楽京一は居心地の悪い気分を味わっている。庶民的過ぎるその店は一見で入るには少々敷居の高い雰囲気だし、連れがUGNの日本支部長、霧谷雄吾であるなら尚更だ。

霧谷とは、仕事がらみで言葉を交わしたことが何度か有る、程度の関係だ。個人的に頼みがあるからと、呼び出しを受けたが、正直言って困惑していた。あと、もうちょっといい店にしてくれればいいのに、とも思っていた。おごりなら尚更だ。

「こんな所にわざわざ呼び出してすいません。リヴァイアサンではなく、霧谷雄吾として、あなたに頼みたいことがありまして。」

「……なんで俺に?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

霧谷の頼み事とは、ある1人の女性が元気かどうか見てきて欲しいという簡単なものだった。

そんな事なら、と了承する雅楽に、霧谷は「Border of Life」というインディーズのロックバンドの、ライブのチケットを渡し、その女性はこのバンドのボーカルをしているから、ライブを見てきてくれればいい、と言う。手間賃として手渡された封筒は結構な分厚さだった。この感じでは2、30万円は入っている。

不審な点や聞きたい事は山ほどあったが、雅楽は「知らなくていい事は知らなくていい」を信条としているので受け取るものを受け取るとさっさと退散した。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ミドル・フェイズに続く


戻る